ヘカタイオス(前550―前475頃)は小ミレトス出身の古代ギリシアの歴史家,地理学者。西南アジアを旅行し,神話学的作品『系図学』『歴史』の2書を著した。地理学的作品は『地誌』『世界周遊記』の名で伝わる。
ギリシャの自然哲学者アナクシマンドロス (紀元前546年頃に死去) の地図を元にして、世界地図を描いた。当時のままの地図は伝わっておらず、現存するのは当時の資料の断片からの再現図である。この地図によれば、世界の東端はインドであり、インダス河の存在も描かれている。地中海の描写はかなり正確である。一方で、周囲を海が囲っている点などは従来の世界地図と同じである。
藍尚禮、他(1994)『日本大百科全書』,小学館.
Wikipedia.初期の世界地図
(2021/06/22閲覧)