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安定陸塊

安定陸塊

別名で安定大陸とも呼ばれる。

特徴

先カンブリア時代に地殻変動(造山運動)を受けている。古生代以降は安定しており地球上で最古の陸地である。地殻変動が不活発なため、地震や火山活動がほとんど起こらない。また、長い間浸食をされ続け低平となっている。安定陸塊(安定大陸)に広がる大平野は、地形の様子から楯状地と卓上地または構造平野に分けられる。

分布地域

  • カナダ楯状地(ローレンシア)
  • バルト楯状地
  • シベリア卓上地
  • ゴンドワナランド(ブラジル楯状地、アフリカ楯状地など)

資源

取れる資源としては「鉄鉱石」が取れる。要因としては約27億年前に海水中に光合成生物が大繫栄したときに、海水中の酸素が増加し、海水中の鉄イオンを酸化させて「鉄鉱石の素(酸化鉄)」を作った。この酸化鉄が海底に堆積して、縞状鉄鉱層(BIF)という分厚い地層をつくった。そのため、安定陸塊では鉄鉱石の埋蔵が非常に多い。現在、世界で産出する鉄鉱石のほとんどが、この縞状鉄鉱層から産出しているんだ。他にはボーキサイト、金鉱、ダイヤモンドなどの資源も多く埋蔵されている。

参考文献

宮路秀作,2019年,『目からウロコの なるほど地理講義』,学研プラス
野澤伸平,2019年,『地理学用語集第2版A・B共用』,株式会社山川出版社
金田章裕、他の12名,2019年,『地理B』,東京書籍株式会社
片山博文、他9名,2019年,『新詳地理B』,株式会社帝国書院
帝国書院編集部,2017年,『新詳地理資料COMPLETE2017』株式会社帝国書院
九州高等学校地理教育研究会、他,2017年,『新地理要点ノート』,株式会社啓隆社
村瀬哲史,2018,『村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編』,株式会社学研プラス

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