冷帯

冷帯(亜寒帯)の気候は、最寒月平均気温が−3℃未満を示す気候である。また、亜寒帯は気温の年較差が大きいところで発達する気候であることから、南半球には存在しないと言われている。日本では、北海道が分布域になっている。

亜寒帯湿潤気候［Df］

寒帯前線帯(亜寒帯低圧帯)の影響により、年中降雨が見られる気候である。最寒月平均気温が−3℃を下回ることが条件になっている。
(例)ヨーロッパロシア(東経60度に沿って縦断するウラル山脈以西)、シベリア中西部(ウラル山脈以東〜レナ川付近)、アラスカ〜カナダなど

亜寒帯冬季少雨気候［Dw］

気温年較差が極端に大きく、冬季に少雨となる。夏季は、寒帯前線帯(亜寒帯低圧帯)の影響により降水量が多い。一方で、冬季は、シベリア高気圧の影響で、降水量が少ないと言われている。
(例)ハバロフスク、オイミャコンなど

参考文献

宮路秀作(2019)『目からウロコの なるほど地理講義 系統地理編』,学研プラス